多世界のよくある疑問に回答します。
この世界を2次元の紙と仮定します。 私たちは、その紙の世界を、3次元の世界にたくさん置くことができます。 このように、次元が一つ増えるだけで、場所は大量に増えます。 そのような次元として時間があります。
私は、異なる時刻の世界は多世界の一種なのだと考えています。 通常、私たちは、同時刻の世界を多世界のひとつと考えます。 しかし、10分後の世界も多世界にふくまれる世界のうちのひとつなのです。
私たちは距離と同様に時間を測定できるため、 時間も距離と同様に実在していると感じています。 しかし、私は、時間は距離と同じようには存在しないと考えています。 実際には、時刻の異なる世界が複数存在していると考えています。 私たちは、時刻の異なる世界の間の遷移を時間の経過と感じているのです。
もし、宇宙が永遠に大きくなり続けるなら、時間は永遠に続く気がします。 しかし、私はエントロピー増大なしでは時間を測定できないと考えています。 遠い未来のエントロピー最大の世界では、時間の経過という現象は 存在しないと考えます。 エントロピーの最大近辺の個々の世界間で遷移は起こりますが、 時間が経過したようには見えません。 時間の矢の方向は、エントロピーが増大する間ははっきりしています。 しかし、エントロピー最大の世界では、はっきりしません。
世界の個数を無限と考えている人がいます。 私は、世界の個数は有限だと考えています。 もし、電子の位置を無限小の距離ずらせるならば、世界の個数は無限です。 なぜなら、電子の位置の異なる世界は別の世界であるためです。
私は最小距離と最小時間が存在すると考えます。 電子を無限に短い距離だけずらせないため、世界の個数は有限です。
世界の分岐でエネルギーが増えると考えている人がいます。 多世界の世界は、時刻の異なる世界と同じです。 私たちは、通常、エネルギー保存則を確認するために、 異なる時刻のエネルギーを足しません。 したがって、エネルギー保存則を確認するために、 異なる世界のエネルギーを合計する必要はありません。
多くの人が、ほかの世界は観測できないと考えています。 私は未来で、ほかの世界を観測できると信じます。
私は経路積分と多世界解釈は密接な関係があると考えています。 問題点は、一意な基底を選ぶ方法がないことです。 それぞれの世界の状態は基底によって決まります。 もし一意な基底を選べないと、世界の状態を一意に決めることができません。
私は、一意な基底を選ぶことができると考えています。 基底として、粒子の位置を選ぶことができると考えます。 スピンに対する一意な基底を選ぶことができませんが、 スピンの内部空間の位置を基底として選べると推測します。
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